福岡県立図書館 青少年と暮らしの交流室 |
11月のおすすめ本 |
読書の秋です。最近では図書館や書店を舞台にした小説のドラマ化や映画化も話題になりました。 今回はそんな図書館や書店・本に関する本を集めました。(リストはこちら。予約もできます!) |
図書館や本屋で、表紙を見て思わず本を手に取ったこと、ありませんか? それはどうして? きれいな色だったから、おもしろいフォントだったから、かわいい女の子が描かれていたから、人それぞれ理由はあるでしょう。まさに、あなたに手にとってもらうため、本たちはデザインされているのです。
この本では、近年ますます成熟し、多様化する漫画やアニメ、ライトノベル関連のデザインの世界とそこで活躍するデザイナーたちの仕事を紹介しています。知っている作品の装丁を見るのも楽しいし、これとこれは実は同じデザイナーのものだったのか!という発見もあるかもしれません。デザイナーはどういった思いでデザインをしているのか、インタビューも載っています。読み応えありの一冊です。 デザイン誌『アイデア』掲載の特集から主要部分をまとめて書籍化したものです。(も)
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秋といえば読書の秋ですが、読みたい本が見つからない、これから読書を始めたいからおすすめの本を知りたいという方もいらっしゃると思います。今回ご紹介する本は『中高時代に読む本50 強く、やさしく、かっこいい言葉に出会おう』です。 この本は、本のソムリエとして注目を浴びている清水克衛さんが中高生のみなさんにぜひ読んでもらいたい50冊を語りかけるような言葉で紹介しています。将来の可能性を信じるための本、出会う喜びを感じるための本、自立と成長のための本など無限の可能性を秘めている中高生のみなさんにぴったりな本が紹介されているので、ぜひこの本を手にとって自分だけの一冊と出会ってください。心に響く言葉や素敵な本との出会いはきっとみなさんの心を豊かにしてくれると思います。 読んだ本について友達や家族と話すのも楽しいと思いますよ!この秋は本との出会いを通して自分の世界を広げてみませんか。(し) |
電子書籍が主流となり、紙の本が貴重となった時代。これは、そんな貴重な紙の本を貸出する図書館「サエズリ図書館」の司書、ワルツさんを中心に様々な本に触れる本の未来譚。 本を全く読まなかった人、本が母娘を繋ぐ絆である人、本に祖父への複雑な思い出が残る人、本に強すぎる想いがあるためたった一冊も手放せない人。それぞれ に異なる事情があり、様々な想いがあり、それ故に強く紙の本を求める様子は、これから先、私たちも体験することになるのかもしれません。 もしそうなったとき、忘れて欲しくないのが本の重みであったり、質感であったり、本にまつわる思い出です。確かに電子書籍は場所も取らなければ 資源も使いません。しかし、紙の本でしか味わうことが出来ないものがあるということも覚えておいてほしいのです。
「だって、みんな、本を愛していらっしゃるでしょう?」 (い) |
みさなんは本を買う時に、どこで買いますか? 近所の本屋さんで買う人、街中の大型書店で買う人、ネットで注文して家まで届けてしまう人、様々ではないかと思います。また、図書館に来ている人の中には読む本は全部図書館で借りるという人もいるかもしれません。 この『世界の夢の本屋さん』には世界中のまさに夢のような書店がたくさん紹介されています。教会を改装したクラシカルなものから、明るい色に満ち溢れた現代的な書店まで、こんな書店なら本を買うのが楽しくなりそうと思えるはずです。
ブラウジングという言葉を知っていますか?もともとはパソコン用語ですが、図書館ではなんとなくなんとなく棚を見て気になる本を手に取ってみることを意味しています。書店でも図書館でもパソコンを使って目的の本をすぐに見つけることもできますが、たまにはブラウジングをしてみると、今まで知らなかったような本に出会え、世界が広がるかもしれません。 『世界の夢の本屋さん 2』には1にはなかった日本の書店も掲載されています。残念ながら福岡の書店はありませんが、ぜひこちらも手に取ってみいてください。(う) |
2003年3月20日に開戦し、2011年12月14日に米軍の撤退によってようやく完全な終結を迎えたイラク戦争。長きに亘って続いたこの戦争が何万という人々の命を奪ったことは言うまでもありませんが、同時に多くの生活に欠かせないインフラや、学校や図書館・博物館等の建物も壊滅的な被害を受けました。 本書の主人公であるアリア・ムハンマド・バクルさんの働くイラクの港町・バスラの図書館も、同じくこの戦争によって燃え落ちました。しかしバスラの図書館は他の図書館とは異なり、その蔵書の約7割が無傷でした。なぜなら図書館員であるアリアさんが図書館から資料を大量に運び出し、自宅に隠して守りぬいたからです。激しい爆撃・砲撃が町を襲い、役人も兵士も皆が次々と町を逃げ出す中で、アリアさんは三万点にも及ぶ多数の資料を近隣の住民と協力して守り抜きました。 本書はもちろん実話であり、もとはアメリカの新聞、ニューヨークタイムズに掲載された記事が絵本として出版されたものです。アリアさんが守った資料達は現在、無事にバスラに再建された図書館の中に収められ、人々に知と活力、そして希望を与え続けています。戦禍でアリアさんがとった勇気ある行動と知を敬う精神は、本書を通してきっとあなたにも、諦めない強い精神と学べることの喜びを教えてくれるでしょう。(や) |
この他にも本や図書館に関する本を集めています。 ぜひご覧ください。 (予約もできるリストはこちら。) |