福岡県立図書館 青少年と暮らしの交流室

12月のおすすめ本

横巻き: ☆メリークリスマス☆

 街中ではイルミネーションも始まり、クリスマスムードも高まってきました。

 今回はクリスマスに関する本を集めました。(リストはこちら。予約もできます!)

円形吹き出し: すべて貸出できます
貸出中の本は予約できます
テキスト ボックス: 『飛ぶ教室 』
 ケストナー/著 
    光文社
   022/57/29

12月といえばやっぱりクリスマス!町もイルミネーションが輝いて心もウキウキしてきますね。あなたはクリスマスにどんな予定がありますか?家でパーティ?学校でクリスマス会?では、もしクリスマス会に劇を上演をするならこんな劇はいかがですか?

 

このお話はクリスマス会に「飛ぶ教室」というお芝居をしようとしているギムナジウム(9年制の中高等学校)の寄宿舎にいる5人の少年たちのお話です。登場するのは、親に捨てられた孤独なジョニー、弱虫な自分に悩むウーリ、読書家で皮肉屋のゼバスティアン、貧乏だけど正義感が強く優等生のマルティン、いつもお腹をすかせている腕っぷしの強いマティアス。この個性あふれる少年たちが、クリスマス会に向けてお芝居を練習する間に、色々なことが起きます。それは、他の学校の生徒たちとのケンカだったり、学校内での上級生との諍いだったり、弱虫といわれた少年の勇気ある無謀な行為だったり。そして、少年たちを温かく見守る先生たちとの交流。その中で少年たちは少しずつ成長していきます。そして、いよいよクリスマス会で芝居が上演されます。劇は成功したでしょうか?その後の少年たちは?それは読んでからのお楽しみです。 (き)

テキスト ボックス: 『クリスマスの文化史』
  若林 ひとみ/著
白水社 386//19

 日本でもお馴染のイベントとなっている『クリスマス』。ところで、あなたはどのくらいクリスマスについて知っていますか?イメージは浮かぶけれど、何となくぼんやりとしていませんか?

 この本では、クリスマスのお祝いを、家族揃って互いの健康と幸せを祈りあう大切な家族の祭事とするドイツの国に留学し、クリスマス研究家となった作者が語ってくれるクリスマスにまつわるお話がいっぱいです。

 クリスマス料理といえば七面鳥が定番料理として広まっていますが、昔はガチョウが出されていました。また、ドイツやチェコなどではガチョウが定着するまでは、一般家庭では鯉がクリスマスのごちそうだったことをご存じですか。料理一つを取っても、その歴史に興味が湧いてきます。詳しいことは、ぜひ、この本を手に取って確かめてみて下さい。

 クリスマスの起源から、クリスマスツリーの飾り、イエス・キリスト生誕シーンや望ニコラウスとサンタクロース、クリスマスの歌、クリスマス市やクリスマスカード・手紙、クリスマスの料理やお菓子について、幅広い内容を扱っています。

 この本を読めば、今年のクリスマスは、いつもよりも2倍楽しめるクリスマスとなるでしょう。(わ)

「サンタクロースって本当にいるんでしょうか?」これは誰もが一度は抱く疑問ではないでしょうか?この本に登場する少女、ニューヨークに住む八歳のバージニアもその一人です。友達にサンタクロースなんていないと言われた彼女は父親のすすめでニューヨークサン新聞に問い合わせます。その質問にある新聞記者がその手紙を社説で取り上げて返事をしました。丁寧に、真摯に書かれたその味わい深い答えとは?

 

 これは今から百年以上も前に実際にあった話で、今でもクリスマスシーズンになると度々取り上げられるそうです。

 この本がサンタクロースがいることの証明をしてくれるわけではもちろんありませんが、読み終わった時には「サンタクロースはいる」と自信を持っていえるようになっているかもしれません。(う)

12月25日から翌1月6日は、イギリスでは「クリスマスの12日間」と呼ばれるそうです。日本の「クリスマス」といえば、イヴの24日と当日の25日が本番。そして、それが終われば一気にお正月ムードに突入!というイメージですが、イギリスのクリスマスでは、この期間はクリスマスのお祝いをして、のんびりと家族や友人とくつろぐのだそう。日本よりも、11日も多くクリスマスを満喫できるなんて、なんだかうらやましくなってしまいます。

そして、英国のクリスマスとは切り離せないとっておきのお菓子の数々。今回ご紹介する本には、4月から3月までのひと月ずつにそって、その月の行事や季節に欠かせないお菓子の紹介がされています。12月はもちろん、クリスマスにちなんだお菓子がどれもとっても魅力的です。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、「ミンスパイ」ってどんなお菓子か知っていますか?

装丁や写真も可愛らしいこちらの本の世界、英国の甘い誘惑をぜひ体験してみてください。(の)

 グリーンランド国際サンタクロース協会なる団体があることを知っていますか?その協会公認のサンタクロースがいることも。これはグリーンランドに住む長老サンタクロースを補佐する目的で60年以上前に作られた協会だそうです。

 著者のパラダイス山本さん(あまりサンタクロースっぽい名前ではないですが)はその協会が行う試験をパスし、世界に120人いる公認サンタクロースの一人です。本の中で紹介されている試験はなかなかハードです。ちなみに公認サンタには7月に行われるサンタクロース会議には自宅からサンタの衣装で参加することが義務付けられているそうです。つまり真夏の日本からその格好で飛行機に乗らなければならないのです。その会議の議題まで紹介されていて、無事に試験をパスした後もなかなか大変そうです。

 

 そんな厳しい試験をパスした山本さんがリースやお菓子の準備からクリスマスツリーの飾り方、までクリスマスの正しい過ごし方を教えてくれます。かわいい雑貨の紹介やクリスマスを題材にした映画も載っていて、これを読めば今年のクリスマスの準備は万端になるかも?(う)

 この他にもクリスマスに関する本を集めています。

 ぜひご覧ください。 (予約もできるリストはこちら。)

テキスト ボックス: 『サンタクロースっているんでしょうか?』
 ニューヨークサン新聞社 文
 偕成社
 930/チ/
テキスト ボックス: 『英国の暮らしとおやつ』
 山口もも 著 
 新紀元社
 596/6/322
テキスト ボックス: 『サンタクロース公式ブック
 クリスマスの正しい過ごし方』
 パラダイス山本 著
 小学館
 386//22