日本では、8月15日は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として、全国各地で行事が行われます。一方、世界の国々では今も紛争や内戦の中生活しているみなさんと同年代の方がおられます。「平和な世の中」になることを祈りながら、「平和とは何か」を考えてみませんか。世界規模から身近なものまで様々な「平和」を考える本を取り揃えました。ぜひご覧ください。
本当の戦争の話をしよう 世界の「対立」を仕切る / 伊勢崎 賢治/著 / 朝日出版社
平和について考えるときに、紛争とセットでなければ、本当のところ理解できないのではないか、という問いがあります。戦争をしないですんだ方がもちろん良いのです。でも、平和を大切にしたい、と思うだけでなく、実際に紛争になってしまった後に、どうやって収束させるのか、解決するのか(平和の構築)についても、伝えていくために、図書館や本は役割を持っているのだと思います。
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世界を平和にするためのささやかな提案 / 池澤 春菜[ほか]/著 / 河出書房新社
「面白いことを考える」「本を読んでフマジメになる」「瞑想する」「自分の考えを声に出してみる」…。黒柳徹子さん、ヨシタケシンスケさん、加古里子さんなど22人の方々が、世界を平和にするために、それぞれの立場から今できることを提案します。「平和」というと、大それたことのように感じてしまいますが、もっと身近に、自分のこととして考えるためのヒントがつまった一冊です。気になるページから読み進めてみませんか?
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いじめレジスタンス / 黒野 伸一/著 / 理論社
日常生活の中で誰もが悲しいこと、辛いことを経験します。その原因の多くを占めるのは人間関係でのトラブルによるものではないでしょうか。残念ながら、それが、いじめに発展することだってあります。もし、自分がいじめの当事者になってしまったら、この本の登場人物のように、レジスタンス(抵抗運動)を起こすことができるでしょうか。話し合うことの大切さや、身近な平和について考えさせられる一冊です。
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だれにも話さなかった祖父のこと / マイケル・モーパーゴ/文 / あすなろ書房
戦争は、ひとりの人間の人生から多くのものを奪います。戦争さえなければ、あったはずの幸せな未来。それを奪われた祖父の人生が孫である“わたし”の視点から、静かに語られます。
少年が重ねて夏の時期に祖父の住む島を訪れ、過ごしながら戦争について考えたように、この夏戦争の本を一つ手にとって、その対極にあるはずの平和についていま一度考える機会にしてみませんか。
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