冒険・ファンタジー小説

ハーメルンの笛吹きを追え!

ビル・リチャードソン/著 白水社 2004 930/リチヤ

 11歳の誕生日は、ハーメルンの町のこどもたちにとっては 特別な日だ。いよいよその日を迎えようとするペネロピーに突然不幸が訪れた。さらに不幸は続き、あの笛吹き男が町中のこどもたちを連れ去ってしまう。ペネロピーを助けるために出かけた姉も例外ではなかった。
 ペネロピーは自分にあった不思議な能力にとまどいながらも、こどもたちを救うために冒険の旅にでた。旅には心強くも奇妙な仲間たちが加わって…。

この他にも青少年コーナー展示スペースに多数用意してあります

虎の弟子

ローレンス・イェップ/著 あすなろ書房 2006 930/イエツ

 主人公のトムは年のわりには小柄だが、大好きなおばあちゃんの悪口を言うやつには力でむかっていく。今日もけんかをして家に帰ると、迎えたのは人間の格好をした虎だった。
かつての弟子だという虎からおばあちゃんが守ってきたバラの秘密を聞いたトムは、恐怖や不安を感じながらも、バラを取り戻すために戦いに挑んでいく。仲間は、虎に、龍に、ネズミに、西遊記の猿まで!!
 サンフランシスコを舞台に中国の歴史と文化が織り成す冒険ファンタジー。優しさだけが取りえのトムはバラを取り戻すことができるのか?!

第九軍団の鷲

ローズマリ・サトクリフ/著 2007 岩波書店 F/S313/1

 今から約1900年前、ブリトン(現在のイギリス)での物語。ローマ帝国軍の若き隊長マーカスは、戦いで足を負傷し、軍人としての未来を失った。だが、そんな彼に秘密の指令が下る。かつて北方へ出陣し、消息を絶った第九軍団…。父が率いたその軍団の旗印、「ワシ」を取り戻すのだ。
 マーカスは槍遣いの親友エスカと共に、ただ二人、国境を越えて敵地へ潜入する。彼らは「ワシ」を、そして父の名誉を取り戻せるか?!

孤狼と月 フェンネル大陸偽王伝

高里椎奈/ 講談社 2004 F/タ280/8-1

ストライフ王国の末の王女・フェンベルクは13歳にして第二
師団指揮官。作戦立案も剣の腕も一流の彼女が指揮するのは、
人々から恐れられる生き物「グール」の部隊だ。兄の為、国の
為に戦果を上げていくが、彼女を待ち受けていたのは恐ろしい
陰謀と裏切りだった。国外追放され奴隷として見知らぬ土地に連れて行かれたフェンベルクは、絶望から抜け殻のようになってしまう。

 奴隷としてフェンベルクを買ったテオは名前をフェンと改めさせ、彼女を連れて旅に出た。そこでフェンが見たものは王宮や戦場では知ることができない世界だった。

ドラゴンキラーあります

海原育人/著 中央公論新社 2007 F/ウ95/1

猛毒である竜の血肉を取り込んで生き残った者はドラゴンキ
ラーと呼ばれ、竜を倒しうる力を持つ。元軍人のテオは、戦場
でドラゴンキラーと遭遇し、奇跡的に生き延びた過去を持つ。
 その後、軍隊を抜け、便利屋として生計を立てていたが、過
去の事が原因でひどい頭痛に悩まされていた。そんな彼
の日常は亡命中の皇女アルマとその護衛でドラゴンキ
ラーのリリィと出会ったことで大きく変わっていく。
 リリィは頭痛の原因となったドラゴンキラーを知っ
ているというのだが…。

月ノ石

トンマーゾ・ランドルフィ/著 2004 河出書房新社 F/L173/1

 彼女の足はヤギの足?!
 大学生の青年ジョヴァンカルロは、ある夜、田舎の村で不思議な美少女グルーに出会った。確かに、彼女の足はヤギの足だった。
だが後日、町で再会したグルーは彼のことなど覚えておらず、足も全くヒトの足。ともあれ、しどろもどろになりながらも彼女に話しかけ、親しくなれたジョヴァンカルロだったが、ある月の夜、グルーと山へ行くことになり…。そこで出会ったのは闇の住人、幽鬼の群れ。一体、グルーの正体は?!