- ホーム
- 調べてみんね、よかコツ福岡
- 福岡県のことを調べるには
福岡県のことを調べるには
2019年9月改訂
福岡県のことについて調べたいけれど、どうやって調べればいいのかと、調査の糸口に困っているあなたのために、福岡県関係資料(郷土資料)の基本的な調べ方をご紹介します。
個別のテーマについては、他の「調べ方の近道案内 郷土資料版」を参考にしてください。
郷土資料とは
福岡県立図書館では、福岡県に関する資料を「郷土資料」と呼んでいます。
本館3階の「ふくおか資料室」で、福岡県関係の図書・雑誌・新聞、県内の行政資料、地図、電話帳、古文書や文庫資料など、歴史史料から現代の資料まで幅広くご利用いただけます。
1.所蔵データの検索
郷土資料の詳しい情報や、資料がどこにあるかを探すには、図書館内に設置している検索用端末機(館内OPAC)や、当館ホームページの「蔵書検索」(WebOPAC)を利用し、所蔵情報をお調べください。
福岡県立図書館 所蔵資料のデータ検索
図書館内の利用者用検索端末(館内OPAC)
当館が所蔵する資料をキーワードで検索できます。また検索結果をレシートに印刷できます。
請求記号の頭に「K」がついているものが郷土資料です。 例:K299/000/ゼ
当館ホームページの「蔵書検索」(WebOPAC)
「所蔵検索」には「簡易検索」と「詳細蔵書検索」の2つがあります。
(注釈)図書館にて利用する際には、所蔵情報画面の「請求記号」と「資料番号」を控えていただくと、資料を早く探せます。
福岡県立図書館以外の図書館の所蔵がわかる横断検索や総合目録のサービス
- 「福岡県内図書館横断検索」 (福岡県立図書館ホームページ)
県内の図書館の蔵書を地域や図書館を指定して一度に検索することができます。
現在57館の図書館が参加しています。雑誌も検索できる図書館もあります。
- 「国立国会図書館サーチ」 (国立国会図書館ホームページ)
国立国会図書館をはじめ、全国の公立図書館等の所蔵を確認できます。
福岡県の他機関の所蔵検索
- 「公文書/行政資料検索サービス」 (福岡県庁ホームページ)
福岡県(知事部局等)が管理する公文書並びに行政資料の目録の検索サービス。
県が作成した行政一般の資料や各行政分野の資料などを県民情報センターや各地の県民情報コーナーで閲覧・複写(有償)できます。貸出も行っています。
(注釈)なお行政資料は、福岡県庁のホームページにてデータが公開されているものもあります。
- 「福岡県史編纂史料 所蔵史料目録」 (九州歴史資料館ホームページ)
九州歴史資料館では、『福岡県史』編纂のために収集した古文書等の史料やマイクロフィルム・絵図・写真・文献などを所蔵しています。
ホームページでは所蔵史料の目録を一覧できます。
(注釈)このページにある検索は、「詳細蔵書検索(福岡県立図書館)」へリンクしています。
2.冊子目録(蔵書目録や索引類)
郷土資料の目録
ふくおか資料室内の「目録コーナー」にあります。
当館の所蔵資料目録のほかに、他の図書館や機関の所蔵目録もあります。
所蔵データ電算化前の古い蔵書目録や総合目録も、一覧性があるので便利です。
- 『福岡県公共図書館郷土資料総合目録』 昭和63年版 (K029//フ)
- 『行政資料目録 福岡県・福岡県内市町村編』 福岡県文化会館 1983(K317//ギ) などの冊子目録
古文書や文庫資料の目録
当館のOPAC「詳細蔵書検索」では、当館と九州歴史資料館が所蔵している古文書の一部について、目録情報を検索することができます。
所蔵データのない記録史料は冊子目録などで調べることができます。
主な古文書目録
- 『福岡県近世文書目録』 1~5集 1970~1983 (K026//フ)
- 『福岡県立図書館収集文書目録』 1~7輯 1986~2005(K026//フ)など
主な文庫・資料目録
- 『杉山文庫総目録稿』 福岡県立図書館 1990 (K026//ス)
- 『竹田文庫仮目録』 竹田文庫研究会 2006 (K026//タ)
- 『禅寺洞文庫目録』 福岡県文化会館 1967 (K026//ゼ)など
県内の史料調査を行った調査目録
当館では、約30年をかけて県内各地の史料調査を行ってきました。
地域別・テーマ別の県内史料の調査目録があります。
- 『福岡県古文書等調査報告書』 1977~2006 (K026//フ)第17集まで刊行
3.文献を探すための情報源
「郷土関係雑誌記事索引」
当館所蔵の雑誌から、福岡県関係の雑誌記事を探すことができます。
「福岡県関係人物文献検索」
当館所蔵の図書・雑誌から、福岡県にゆかりのある人物に関する資料を人名から探すことができます。
郷土関係雑誌記事索引、福岡県関係人物文献検索は、詳細蔵書検索(OPAC) にて検索することができます。
当館に寄せられた過去の問い合わせの事例を検索できます。
4.郷土資料の解題
(注釈)資料の内容や作成の経緯などを解説したもの
- 『閲史筌蹄 筑前郷土史解題』復刻版 岸田信敏編 1976 文献出版(K025//エ)
1933 福岡県立図書館刊の復刻
(注釈)原典の『閲史筌蹄』は長野誠著
- 『福岡県史資料』全10輯 福岡県 1932~1939(K250/000/フ)
各巻に資料の解題が収められています。名著出版による復刻版もあります。
- 『福岡県立図書館報』 福岡県立図書館 1983~(M/KG/2903)
郷土資料解題(紹介)を掲載しています。
5.基本文献
1.「福岡県」の歴史を知る資料
- 『福岡県史』福岡県(K209//フ)
青色の県史 (昭和37年~) 古代から明治維新まで
赤色の県史 (昭和57年~) 主に近世及び近代に関する通史編・史料編・研究編
- 『福岡県の歴史』(福岡県史普及版)福岡県 1981 (K209//フ)
- 『福岡県の歴史』 光文館刊 1990 (K209//フ)
- 『福岡県の歴史(県史40)』 第2版 山川出版社 2010 (K209//フ)初版は1997年刊行。
- 『福岡県の百年』 福岡県総務部総務課編 西日本文化協会 1971 (K209//フ)
- 『福岡県戦後50年の歩み』 戦後50年福岡県行政史研究会 福岡県 1995(K312//フ)
昭和20年~平成7年の福岡県の歩みがわかります。
- 『福岡県統計年鑑』 福岡県 (A/08/51)
明治15年から昭和16年の『福岡県統計書』、昭和23年からの『福岡県統計年鑑』で時代の変化を調べることができます。
- 『福岡県公報』 福岡県 (A/10/01)
県の条例・告示・通達などが掲載されています。明治12年から昭和までマイクロフィルムでご覧いただけます。
2.各市町村の歴史を知る資料
各市町村史(誌)・郡誌(史)
市町村史や郡誌は、地域の歴史について編年順に記述したり、人物・寺社・民俗など特定分野について自治体等が編纂し発行した資料です。
市町村によっては、改訂版や増補版を出したり、合併前の市町村史があるところもあります。
また、別冊として写真集や子ども向けの版を出しているところもあります。
ふくおか資料室ホームページ内の「資料リスト」に、「福岡県内郡史(誌)・市町村史(誌)リスト」を掲載しています。
各郡是、市町村是
郡是、市町村是は、明治から大正期に刊行された各地の現状がわかる資料です。
福岡県は他県に比べ、多数の市町村是が作成されています。
「郷土読本」
子ども用の歴史副読本として市町村や学校などにより、各地域の「郷土読本」が作られた時期があります。
例:『我等の小倉 郷土読本』昭和5年(K211/3/Sワ)など
各地域の郷土史研究会などの会報
地域に密着した取材や研究が参考になります。
(注釈)福岡県地方史研究連絡協議会(福史連)の加盟団体の会報情報はこちら
3.県内の事象・事件を知る事典
- 『福岡県百科事典』 上・下 西日本新聞社 1982 (K030//フ)
- 『博多郷土史事典』 井上精三著 葦書房 1987 (K226/2/ハ)
6.福岡県関係参考文献の収録資料
- 『福岡県百科事典』 上・下 西日本新聞社 1982 (K030//フ)
下巻p.1186~「福岡県主要参考図書目録」項目中にも文献名あり。索引あり。
- 『福岡県の地名』 日本歴史地名大系41 平凡社 2004 (K293/000/ニ)
p.1421~「文献解題・用語解説」
- 『解説・文献目録』 九州近世史研究叢書15 国書刊行会 1990 (K203//カ)
藩政・外交・都市・生産・一揆・明治維新などのテーマごとに研究動向と参考文献が紹介されています。