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早わかり『福岡県史』
2014年10月
福岡県の歴史について調べたいとき、まず思いつくのは『福岡県史』でしょう。
でも冊数が多くて、どう使えばよいかわからない。そんなあなたのために、県史の概要をリストにしてみました。
1.『福岡県史』について
福岡県発行の『福岡県史』は、次の2つの時期に刊行されています。
- 第一期…昭和37年~昭和40年(1962-1965)に刊行。(青い表紙の本)。
国史・考古学者玉泉大梁が編集した全4巻9冊の通史体で、先史時代から明治維新までを納めたもの。
- 第二期…昭和56年~平成15年(1981-2003)刊行。(赤い表紙の本)
(財)西日本文化協会内に設置された、福岡県地域史研究所の編纂によるもの。全66冊。
内容は〔通史編〕〔通史編近代〕〔近世史料編〕〔近代史料編〕〔文化史料編〕〔民俗資料編〕〔近世研究編〕
〔近代研究編〕に分かれています。
(注釈)『福岡県史』の請求記号はいずれも(K209//フ)です。
1.第一期の『福岡県史』について(青い県史)
- 『福岡県史 第1巻』上冊 (第1編 上世)・下冊(第2編 中世)1962
筑前・筑後・豊前三国の先史時代から安土桃山時代まで。
- 『福岡県史 第2巻』上冊・下冊(第3編近世 筑前国諸藩 公領)・付録1 1963
江戸時代の筑前国福岡藩・秋月藩および怡土郡の天領など。
写真は附録1として別冊にまとめられています。
- 『福岡県史 第3巻』上冊(第4編 近世 筑後国諸藩 久留米藩)・中冊(第4編 近世柳河藩)・下冊
- 『福岡県史 第3巻』上冊(第5編 近世 豊前国諸藩 小倉藩)1965
上冊は筑後国久留米藩、中冊は筑後国田中氏と柳川藩、下冊は豊前国細川氏・小倉藩・千束藩について。
- 『福岡県史 第4巻』(第6編 明治維新) 1965
明治維新から廃藩置県(1871)までの県内各藩の状況について。
(注釈)『福岡県史』の付図の一部は、ラミネート加工したものをご利用いただけます。
資料リスト 「ラミネート地図(古地図)リスト」
(調べ方の近道案内 郷土資料版 No.5「福岡県内の古地図の調べ方」を参照してください。)
2.第二期の『福岡県史』について(赤い県史)
詳しい構成は「福岡県史(第二期)リスト」 を参照ください。
また、一般財団法人 西日本文化協会のホームページ に編別で各巻の内容が紹介されています。
この県史の編纂のために収集された資料は現在、九州歴史資料館 が保管しています。
(九州歴史資料館>「福岡県史編纂史料」のページ)
2.福岡県に関する史料集
県の歴史を調べる上で、『福岡県史』の他にも便利な資料があります。
- 『福岡県史資料』 福岡県 1932-1947(K250/000/フ)
伊東尾四郎(1869-1946.当館初代館長)編による、正編10輯、続第1輯 伝記編、続第4輯 地誌編の12冊からなる資料。
江戸・明治期の民政資料等、県史研究の基本文献を収録。
正編に文献解説があります。
(注釈)『福岡県史資料』の付図は、ラミネート加工したものをご利用いただけます。
「ラミネート地図(古地図)リスト」 (調べ方の近道案内 郷土資料版 No.5 「福岡県内の古地図の調べ方」 を参照してください。)
- 『福岡県史資料 別輯』 名著出版 1973(K250/000/Sフ)
伊東尾四郎編 『福岡県史料叢書』(福岡県庁庶務課別室史料編纂所1948-1949)
全10輯を合本復刻したもの。
県史資料続輯として刊行予定であった伝記、明治期の資料等を収録しています。
- 「福岡県史編さん資料」
明治初期に郷土研究家長野誠(1807-1891)が収集した資料。
県立図書館収蔵後、第二次大戦で戦災に遭いましたが、筑前の藩政を中心とする795件の資料が現在残っています。
マイクロフィルムや紙焼資料等でご利用いただけます。
また絵図の一部は、当館ホームページの デジタルライブラリ でご覧いただくことができます。
(注釈)当館の「福岡県立図書館詳細蔵書検索」 で目録情報の検索ができます。