事例詳細
調査・質問内容
質問番号 | 0000024390 |
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状態 | 受付済 |
質問日 | 2020/07/16 |
アフリカトビバッタはアフリカで食用されていると聞いたが、どんな調理法でどれぐらいの量を食べているのか知りたい。
図書館からの回答
回答状態 | 公開済 |
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公開日 | 2021/02/18 |
関連質問番号 |
【調理法について】
◆参考資料1『昆虫食文化事典 』
p49-50に下記の記述あり。
「アフリカでは、大発生するトビバッタにはサバクトビバッタSchistocerca gregaria、アフリカトビバッタ(=トノサマバッタ)Locusta migratoria、チャイロトビバッタLocustana pardalina、アカトビバッタNomadacris septemfasciataの4種がある。これらのトビバッタ類は農民にとっては大害虫であるが、原始的採集民族や、場合によっては貧しい農民にとっては、大切な食料でもある。」
「16世紀前半特にアフリカ北部のモーリタニアではしばしばバッタが大発生し、農民たちは飢えた。しかし、逆にアラビアやリビアの遊牧民は、バッタの大群の出現を喜び、捕まえて茹でて食べたり、日干しにして粉にして保存食とした」
p52-56に下記の記述あり。
「民族:Dankali(ダンカリ)
居住地域・特徴:エチオピアから紅海沿岸にかけて分布する遊牧民
昆虫食:トビバッタ類を大量に食べる」
「民族:Korannas(コランナス)
居住地域・特徴:南アフリカ
昆虫食:大量の乾燥バッタ類を保存していて、粉砕し、脂肪やグリースと混ぜて焼きものを作る」
「民族:Namaquis(ナマクィス)
居住地域・特徴:アフリカ南部
昆虫食:一袋の乾燥バッタと少量の干し肉を唯一の食事とする」
◆参考資料2『虫を食べる人びと』
p214-215に下記の記述あり。
「アフリカではしばしばバッタ、いわゆる飛蝗が大発生する。飛蝗は飛ぶ蝗(イナゴ)と書くが、日本でいうイナゴとは違う。数種類あってその中には日本のトノサマバッタと同じ種も含まれているし、その他サバクトビバッタとかサバクワタリバッタとか呼ばれるものもある。<略>バッタは通常焼いて食べるが、乾燥して保存食とし、粉にして加工しても食べる」
p216に下記の記述あり。
「サウジアラビア 飛蝗が襲来したときには捕らえて食べる。一九八八年にスーダン、エチオピアで大発生した飛蝗が紅海を渡ってサウジアラビアに侵入した時には、人びとはバッタを捕らえてエビのように焼いて食べたことが報道された。」
p221-222に下記の記述あり。
「ウガンダ バッタ類は飛蝗(Locusta migratoria migratoria、Cyrtacanthacris septemfasciata,Schistocerca gregaria)の成虫が食べられている。通常はフライにして食べるが、乾燥して搗き崩しソースに混ぜる食べ方もある。このように調理したものはエビに似た風味があるという。」
p229-232に下記の記述あり。
「南アフリカ バッタ類と飛蝗は翅と大きなトゲのある後脚を取り、茹でたり、炒めたり、ローストしたりして食べる。炒める時にはトウガラシ粉と塩、人によってはシナモンの粉をまぶす。このようにするとシラスのような味がするという。また炭火でローストしたバッタを石臼でひいて粉にし、保存食、旅行食にしたりもする。」
【消費量について】
◆参考資料3『世界昆虫食大全』p17に下記の記述あり
「表1主要食用昆虫の消費量
昆虫名:バッタ目 Locusta 及びSchistocerca
消費国:アルジェリア
年代:1960
消費量:9トン/年 」
参考文献
タイトル | 注記 |
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昆虫食文化事典 | p49-50、52-56 |
虫を食べる人びと | p214-215、216、221-222、229-232 |
世界昆虫食大全 | p17 |
虫を食べる文化誌 | |
アフリカ昆虫学への招待 | |
昆虫食入門 | |
虫の味 |
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