事例詳細

調査・質問内容

質問番号 0000031082
状態 受付済
質問日 2022/05/10

日本の伝統色の一つである韓藍色(からあいいろ)は赤系の色か、青系の色か。また、韓藍色のCMYK値を知りたい。

図書館からの回答

回答状態 公開済
公開日 2024/03/15
関連質問番号

◆参考資料1 『定本 和の色事典』
 p.15「韓藍色(からあいいろ) 系 明るい紅 呉藍(くれあい)からくる鮮やかな紅色。一方、唐の美しい藍色の唐藍という説もある。異説→P239 1-80-8、C0-M80-Y20-K8」

 p.239「韓藍色(からあいいろ) 別 唐藍色(からあいいろ)・唐藍色(とうあいいろ) 系 深く渋い青紫
 色には二説ある。日本の蓼藍に対して、外国伝来の美しい藍色という意味で唐藍と呼ばれたという説。この場合、くすみの少ない見本色の色。「唐藍の花ますらをのかの青雲を慕ふごと」(島崎藤村『鷲の歌』)。もう一つは呉藍(くれない)。紅花で染めた鶏頭の花色と同じ紅とする説。韓藍は鶏頭の古名。しかし、夏に花開く紅花では『万葉集』にある「秋さらば/うつしもせむと/わが蒔きし/韓藍の花を/誰か摘みけむ」と、季節が矛盾し、見本色が自然。18-80-60、C80-M40-Y0-K60」

 ※CYMK値の前の数字群は、色相番号(1から24) 色の強さ(0から100) 濁りの強さ(0から100)で色相とトーンを表す。(『定本和の色事典』p.8色票の見かたと特長 より) 

◆参考資料2 『和の色のものがたり』
 p.64「韓藍色(からあいいろ) 呉藍からくる鮮やかな紅色。唐の美しい藍色の唐藍という説もあります。C0 M80 Y20 K8」
 p.89「韓藍色(からあいいろ) 色味は全く違う二説あり、唐藍は見本の色、呉藍は紅染めの色p.64参照。C80 M40 Y0 K60」

参考文献

タイトル 注記
定本和の色事典 p15・p239
和の色のものがたり p64・89
日本国語大辞典 第3巻 p1050
大辞泉 上巻 p773・p1539

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