事例詳細

調査・質問内容

質問番号 0000038566
状態 受付済
質問日 2025/05/29

「必死豆炭」について、由来や意味を調べたい。

図書館からの回答

回答状態 公開済
公開日 2025/11/30
関連質問番号

◆参考資料1『博多っ子純情』愛蔵版 第三巻p.56
第85回のタイトルは「ひっしまめたん」で、意味及び使用例あり

◆参考資料2『ごりょんさんのだいどころ』p.208
「炭小屋、物置などからかき集めた木炭粉、豆炭のくずれなどを糊で練って小ダンゴをつくる。冬の寒さの中では手がしびれるし、夏の暑さでは汗で顔まで真っ黒、でもせっせとつくった。子供は「必死豆炭」と名づけた。それから一生懸命一つの事をする時の代名詞になった。」
国立国会図書館デジタルコレクション 【送信サービス】で閲覧可能。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12411595 (2025.10.10最終確認)
110コマ目

◆参考資料3『博多人情ことわざ百科』p.269に以下の記述あり。
「「一所懸命、無我夢中で」という意味だが、黒い豆炭のように「まっ黒になって取り組む」というのか、あるいは「カッカと燃える」というのか、例によってユーモラスな表現になっている。」
国立国会図書館デジタルコレクション 【送信サービス】で閲覧可能。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12170239
138コマ目

◆参考資料4『日本随筆紀行』 23 p.30に以下の記述あり。
「「明日が最後、必死豆炭で走れよ!」
豆炭のようにカッカと燃えるさまだが半数の若手が意味不明のようす。」

国立国会図書館サーチで検索。
国立国会図書館デジタルコレクションで確認できたもののうち、上記2件以外のものは以下の資料である。
◆URL1『今、女性が輝くとき : まごころ、ふれあい…ニッセイレディの記録』(毎日新聞出版局 編、毎日新聞社、1987年)p.126-128「福岡県瀬高町の鶴清子「『必死豆炭』母に励まされて」に以下の記述あり。
「戦時中、そして戦後の母の姿を一言で表すなら「必死豆炭」、まさにこの言葉につきます。
同じ意味の「一生懸命」より、もっともっと切実に響きます」
「私が苦しいとき、つらいとき、母の姿、必死豆炭に励まされ頑張れたのです。」
国立国会図書館デジタルコレクション 【送信サービス】
https://dl.ndl.go.jp/pid/11996885(2025.10.10最終確認)
67コマ目

新聞データベースを確認。
◆『西日本新聞』2018年2月4日朝刊p.2に以下あり。
「論説委員の目=『逃げ恥』および『逃げ得』考」の中に「博多弁なら『必死豆炭でバタ狂ったとや?』と問いたい」

◆『毎日新聞』 2011.04.19 西部夕刊p.7社会面 憂楽帳:ひっしまめたんに以下あり。
「北九州市立中央図書館によると、蔵書47万冊のうち「博多っ子純情随筆篇(へん)」だけが「必死豆炭」を収録。「一生懸命」と注釈している。」

参考文献

タイトル 注記
博多っ子純情 第3巻 p.50 第85回
ごりょんさんの台所 p.208
博多人情ことわざ百科 p.269
日本随筆紀行 23

参考URL

タイトル 注記
今、女性が輝くとき 国立国会図書館デジタルコレクション 

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