調査・質問内容
| 質問番号 |
0000038735 |
| 状態 |
受付済 |
| 質問日 |
2024/12/04 |
インターネット上で北原白秋作の詩と言われている「一つの言葉」について、詩の出典と作者が知りたい。
ひとつのことばで けんかして ひとつのことばで なかなおり
ひとつのことばで 頭がさがり ひとつのことばで 心がいたむ
ひとつのことばで 楽しく笑い ひとつのことばで 泣かされる
ひとつのことばは それぞれに ひとつの心をもっている
きれいなことばは きれいな心 やさしいことばは やさしい心
ひとつのことばを 大切に ひとつのことばを 美しく
図書館からの回答
| 回答状態 |
公開済 |
| 公開日 |
2026/02/05 |
| 関連質問番号 |
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北原白秋作とする明確な出典情報は見つからなかったものの、作者と考えられる人物が2名見つかった。
一人は自筆の葉書にしたためた梅津和夫氏。もう一人は自作の詩として発表した大森一夫氏。
いずれの詩も質問内容の詩と異なり、「一つのこころをもっている」で終わる(「ひとつのことばを美しく」まで続く詩の出典は特定できなかった)。
「梅津和夫」ウメズ, カズオ
◆参考資料13『面影 梅津和夫の遺稿とその追憶』 戸野倉義男ほか/編 1957年
本人の作品と友人の追悼文の収録あり。
口絵にある自筆の葉書「友人への暑中見舞」に、以下の詩がある。
「一つの言葉
一つの言葉で けんかして
一つの言葉で なかなおり
一つの言葉に おじぎして
一つの言葉に なかされた
一つの言葉は それぞれに
一つのこころを もつている」
p.136からの「編集後記」に、口絵について「筆跡は死の十日程前に出した暑中葉書である。」とある。
また、p.94、96「梅津和夫略年譜」から、梅津氏は1926年(大正15)生まれ、1957年(昭和32)8月31日31歳で亡くなったことがわかる。
「大森一夫」オオモリ, カズオ
◆参考URL6『石ころ:童謡集』p.35(21コマ)
「一つの言葉
一つの ことばで
けんかして
一つの ことばで
なかなおり
一つの ことばに
おじぎして
一つの ことばに
なかされた
一つの ことばは
それぞれに
一つの こころを
もっている」
p.52(30コマ)の「あとがき」に、「詩集「石ころ」は昭和三十二年から三十三年にかけて「あお空」「ありんど」「かくれんぼ」等の同人誌に発表したもののなかから二十五篇を拾って本集を編みました。」の記述があるが、初出の同人誌は特定できなかった。また、大森氏の「一つの言葉」を引用している資料、再録している資料も見つからなかった。
参考文献
参考URL
| タイトル |
注記 |
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「教育しが 『シリーズ ひとが輝く人権教育』 平成16年(2004年)1月号「言葉の力」」(滋賀県教育委員会)
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国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP)(2025.12.4最終確認) |
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『児童演劇』2(2)[(10)],日本児童演劇協会,1958-02.
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国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2025-12-04) |
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吉田留次郎 著『人間の再発見』,百華苑,1962.
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国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2025-12-04) |
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『調停時報』(16),日本調停協会連合会,1958-07.
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国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2025-12-04) |
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浜田源治郎 著『識者の言 : 心のシステムへの誘い』,近代文芸社,1995.7.
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国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2025-12-04) |
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大森一夫 著『石ころ : 童謡集』,国文社,1959.
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国立国会図書館デジタルコレクション(参照 2025-12-05) |
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