調査・質問内容
| 質問番号 |
0000038984 |
| 状態 |
受付済 |
| 質問日 |
2025/11/25 |
福岡県にクマが生息していたかが分かる記録を見たい。
図書館からの回答
| 回答状態 |
公開済 |
| 公開日 |
2026/03/17 |
| 関連質問番号 |
|
○自館所蔵資料
◆参考資料1『日本のクマ』
p.190 「図6.1 ツキノワグマの分布状況」あり。
「1978-79年および2001-03年に行われた自然環境保全調査により生息が確認された5kmメッシュを示す」とある。福岡県は分布ポイントが記されていない。
p.191-192に以下の記述あり。
「九州では1987年を最後にツキノワグマは捕獲されていないが,近年,遺伝子解析によりこの個体が本州より持ち込こまれたもの,もしくはその子孫だということが明らかになった.その結果,1957年に発見された幼体の死体が九州での最後の記録となった」
◆参考資料2『ツキノワグマ』
p.24-25に以下の記述あり。
「二ホンツキノワグマは、数十年前までは祖母・傾山系を中心に九州にも生息していたと考えられるが、絶滅した可能性がかなり高い。九州では、一九四一年(昭和一六)同山系の宮崎県笠松山での捕獲記録を最後に野生個体の生息について真偽の明らかな情報はない。」
◆参考資料3『動物分布調査報告書』哺乳類
p.25に「福岡県ツキノワグマ分布図(調査年度1978)」あり。
県全域が「生息するという情報がえられなかった地域」となっている」。
◆参考資料4『九州の生物』
p.209に以下の記述あり。
「(前略)熊が大分縣と宮崎縣のさかいにある傾山(かたむきやま)にいるというのです。わたくしも見たことはないし、また、その山からとれた熊の標本もないようですが、まれに、りょう師はその山でみかけ、また、以前にはてっぽうでとったこともあるそうです。今、たしかにいるという証こ品はありませんけれども、まずいると考えていいでしょう。ツキノワグマが九州のこの山にいるということは、学問上からはたいせつなことです。」
◆参考資料5『筑前国続風土記』p.262-263巻之十二 嘉摩郡山田河内村の項に以下の記述あり。
「熊山とて、むかし熊の住し山あり。」
◆参考URL1福岡県立図書館デジタルライブラリで、参考資料5の記述を原典で確認できる。
https://adeac.jp/fukuoka-pref-lib/iiif/mp020180-100020/fudoki12i/uv#?c=0&m=0&s=0&cv=20&r=0&xywh=23%2C51%2C2441%2C1757
○国立国会図書館デジタルコレクション
タイトル検索「狩猟統計」を検索し、ヒットした統計より昭和3年から昭和15年までを確認。
◆参考URL2『狩猟統計』昭和15年度
https://dl.ndl.go.jp/pid/1140342(ログインなしで閲覧可能 2025.11.30最終確認)
鳥獣捕獲数を都道府県別にまとめた一覧が掲載されている。
福岡県のくまの捕獲数を確認するが、いずれの年も数字が入っていない。
◆参考URL3『哺乳動物学雑誌』7(4)1978.3
https://dl.ndl.go.jp/pid/2287719(25コマ目 送信サービスで閲覧可能 2025.11.30最終確認)
「一方九州ではこの22年間に福岡で1972年度に1頭の捕獲が記録されているのみだが、福岡県では「環境庁における誤算で捕獲の事実はない」といっている。」
◆参考URL4『鳥獣関係統計』 1974年
1974年を確認すると、福岡県捕獲数の覧に「1」となっている。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12040447(11コマ目 送信サービスで閲覧可能 2025.11.30最終確認)
◆参考URL5『九州の貝塚』北九州市立考古博物館(1994.7)p.60
https://dl.ndl.go.jp/pid/13134436(36コマ目 送信サービスで閲覧可能 2025.11.30最終確認)
「牙玉は前期からあるが、後期にとくに集中している。北・西北・西・南部九州の貝塚では、イノシシ県史、犬犬歯をはじめ、クマ、サメ、イルカ、マッコウクジラ、オットセイ、カマビレサカマタ、タヌキの歯に穿孔した牙玉がある。」
○新聞記事データベース
◆1996/11/14西日本新聞朝刊19ページ
「九州のツキノワグマは戦後確実な生息情報がなく、長く絶滅したと考えられてきた。ところが一九八七年十一月に、大野郡緒方町の祖母・傾山山系笠松山中腹で地元の猟師がオス一頭を捕獲。解剖などその後の調査では、捕獲されたクマが野生であるとの結論は出なかったが、これを契機ににわかに「九州にくま生息」の期待が高まった。」
◆2012/08/28西日本新聞夕刊6ページ
「これまで「絶滅の恐れのある地域個体群」に分類していた九州地方のツキノワグマも絶滅したと判断し、リストから削除した。」
◆2012/11/03西日本新聞朝刊39ページ
「謎を追って目撃情報が相次いでいる大分、宮崎県境の祖母・傾山系に出かけてみた。(中略)一帯では江戸時代中期からクマを狩猟していた。1950年代の捕獲記録も残る。激減の原因は薬として重宝された熊の胆(い)のための乱獲とされる。障子岳頂上には猟師の子孫がたたいを恐れ、建立した熊塚があった。住民がクマと暮らしてきた証しだ。」
◆2013/10/06西日本新聞朝刊30ページ
「環境省は昨年8月、九州のツキノワグマは絶滅したとして絶滅危惧種から削除したが、同ネットワークは大分と宮崎の県境にある祖母・傾山系での目撃情報を受けて、昨年から今年にかけて自動撮影カメラによる生息調査を実施。調査では発見できなかったが、目撃情報が多く寄せられていることなどから「絶滅とは判断できない。調査がさらに必要」と訴えた。」
◆2015/10/19西日本新聞朝刊27ページ
見出し「背振山 クマ騒動 「目撃」2件、注意喚起 専門家は「イノシシでは」」
「脊振山の中腹から頂上付近を登山中だった会社員男性(46)が、道の脇で1メートルほどのクマのような黒い動物が立ち上がったのを見たという」
「福岡、佐賀県境の背振山でクマのような動物を目撃した会社員男性(35)」
◆西日本新聞2025.10.15朝刊25ページ
見出し「あなたの特命取材班=クマ 関門海峡渡る?全国で被害 識者「泳ぐ能力あるが・・・」市街地や早い潮流が壁に」
「九州にもかつてツキノワグマがいたが1957年を最後に生息が確認されておらず、2012年に環境省が絶滅を宣言した。早くから林業が盛んで、生息に適した自然林が限られていたことなどが要因と考えられている。」
「10-13年に熊本、大分、宮崎の3県にまたがる祖母・傾(かたむき)山系で「クマらしき姿を見た」という複数の目撃情報があったが、生存確認には至っていない。」
「一方、本州から玄関口である北九州市は警戒を続ける。」
参考文献
参考URL
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