◆ 調べてみんね、よかコツ福岡 ◆ |
〜調べ方の近道案内〜 郷土資料版 No.3 福岡県立図書館 ふくおか資料室(2014.10) |
早わかり『福岡県史』 |
福岡県の歴史について調べたいとき、まず思いつくのは『福岡県史』でしょう。 でも冊数が多くて、どう使えばよいかわからない…。そんなあなたのために、県史の概要をリストにしてみました。 1.『福岡県史』について ◇福岡県発行の『福岡県史』は、次の2つの時期に刊行されています。 (1)第一期…昭和37年〜昭和40年(1962-1965)に刊行。(青い表紙の本)。 (1)第一期…国史・考古学者玉泉大梁が編集した全4巻9冊の通史体で、先史時代から明治維新までを納めたもの。 (2)第二期…昭和56年〜平成15年(1981-2003)刊行。(赤い表紙の本) (2)第二期…(財)西日本文化協会内に設置された、福岡県地域史研究所の編纂によるもの。全66冊。 (2)第二期…内容は〔通史編〕〔通史編近代〕〔近世史料編〕〔近代史料編〕〔文化史料編〕〔民俗資料編〕〔近世研究編〕 (2)第二期…〔近代研究編〕に分かれています。 ※『福岡県史』の請求記号はいずれも(K209//フ)です。 @第一期の『福岡県史』について(青い県史) ・『福岡県史 第1巻』上冊 (第1編 上世)・下冊(第2編 中世)1962 筑前・筑後・豊前三国の先史時代から安土桃山時代まで。 ・『福岡県史 第2巻』上冊・下冊 (第3編近世 筑前国諸藩 公領)・付録1 1963 江戸時代の筑前国福岡藩・秋月藩および怡土郡の天領など。 写真は附録1として別冊にまとめられています。 ・『福岡県史 第3巻』上冊 (第4編 近世 筑後国諸藩 久留米藩)・中冊(第4編 近世柳河藩)・下冊 ・ 『福岡県史 第3巻』上冊 (第5編 近世 豊前国諸藩 小倉藩)1965 上冊は筑後国久留米藩、中冊は筑後国田中氏と柳川藩、下冊は豊前国細川氏・小倉藩・千束藩について。 ・『福岡県史 第4巻』(第6編 明治維新) 1965 明治維新から廃藩置県(1871)までの県内各藩の状況について。 ※『福岡県史』の付図の一部は、ラミネート加工したものをご利用いただけます。 ⇒資料リスト 「ラミネート地図(古地図)リスト」 (〜調べ方の近道案内〜郷土資料版 No.5 「福岡県内の古地図の調べ方」を参照してください。) A第二期の『福岡県史』について(赤い県史) ・詳しい構成は「福岡県史(第二期)リスト」 を参照ください。 また、一般財団法人 西日本文化協会のホームページに編別で各巻の内容が紹介されています。 ⇒ http://www.bunkakyokai.org/newpage-fukuokakenshi.html この県史の編纂のために収集された資料は現在、九州歴史資料館が保管しています。 ⇒ http://www.fsg.pref.fukuoka.jp/kyureki/kenshi/index.html (九州歴史資料館>「福岡県史編纂史料」のページ) 2.福岡県に関する史料集 県の歴史を調べる上で、『福岡県史』の他にも便利な資料があります。 ・『福岡県史資料』 福岡県 1932-1947(K250/000/フ) 伊東尾四郎(1869-1946.当館初代館長)編による、正編10輯、続第1輯 伝記編、続第4輯 地誌編の12冊からなる資料。 江戸・明治期の民政資料等、県史研究の基本文献を収録。 正編に文献解説があります。 ※『福岡県史資料』の付図は、ラミネート加工したものをご利用いただけます。 ⇒「ラミネート地図(古地図)リスト」 (〜調べ方の近道案内〜郷土資料版 No.5 「福岡県内の古地図の調べ方」 を参照してください。) ・『福岡県史資料 別輯』 名著出版 1973(K250/000/Sフ) 伊東尾四郎編 『福岡県史料叢書』(福岡県庁庶務課別室史料編纂所1948-1949) 全10輯を合本復刻したもの。 県史資料続輯として刊行予定であった伝記、明治期の資料等を収録しています。 ・「福岡県史編さん資料」 明治初期に郷土研究家長野誠(1807-1891)が収集した資料。 県立図書館収蔵後、第二次大戦で戦災に遭いましたが、筑前の藩政を中心とする795件の資料が現在残っています。 マイクロフィルムや紙焼資料等でご利用いただけます。 また絵図の一部は、当館ホームページの デジタルライブラリ でご覧いただくことができます。 ※当館の 「古文書等検索」 で目録情報の検索ができます。 3.その他、読みやすい通史 ・『福岡県の歴史』 福岡県 1981(K209//フ) ・『福岡県の歴史(県史40)』第2版 山川出版社 2010(K209//フ) 初版は1997年刊行。 ・『福岡県の歴史』 光文館 1990(K209//フ) |